2018年5月30日水曜日

もうひとつの沖縄戦 2 「地獄」のハワイのホノウリウリ収容所

本日は昨日の続きである。渡口さんら捕虜を乗せた輸送船は、1945年7月、ハワイに到着する。現在のリゾート地のハワイとはかけ離れた、地獄の土地である。パールハーバーを要するオアフ島の南岸に到着。1941年12月8日未明に日本海軍が奇襲攻撃を仕掛けた因縁の地である。船から降ろされトラックで連れていかれたのは中西部のホノウリウリ収容所であった。雨が降ると赤土がぬかるみ猛烈な暑さと大量の蚊が捕虜を悩ませた。「地獄谷」と呼ばれていたそうである。1か月を過ぎた頃、様々な仕事を命じられた。監視の米兵が暴力を振るうことはなかったが、銃を手に「ジャップ」と呼び敵意をむき出しにする米兵もいた。日本軍がオランダ人捕虜など、連合国側の捕虜に行った行為に比べれば、Prisoner Of War として当時としては合法的とも言える扱いだったとも言えるかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿