2018年6月1日金曜日

もうひとつの沖縄戦 3  敗戦 帰れない日々

昨日は、紙面の都合でお休みになったこの企画。本日は8面にて掲載された。18歳未満の捕虜には、軽作業が割れ当てられた。古堅実吉(88)さんもその一人だった。戦争の終結を監視役の米兵が歓喜しているので知ったという。いつ殺されるか、怯えた日々を過ごした古堅さんには、悔しさはなく、安堵したという。ここらあたりの心境は、年代によっても違う。おしなべて、年配者は打ちひしがれ、若者は、「ああ、これで戦争が終わりほっとした」と感じる人が多かったように思う。日本の敗戦は、古堅さんたちに「帰国」の夢をもたらした。しかし、なかなか帰れなかった。ようやく帰れたのは、それから1年以上経過した、46年の秋を過ぎてからのことだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿