2019年4月10日水曜日

元号フィーバーに浮かれてはいけない 2

新元号は、万葉集からの引用で日本の古典だそうだ。首相は、戦時下、万葉集が国威発揚と忠誠心称楊の為に利用されたことにふれることもない。当然であろう。「海ゆかば 水漬く屍 山ゆかば 草むす屍 大君の 辺のこそ死なめ かえりみはせじ 万葉集巻十八にあるこの大伴家持の歌は、信時潔の作曲を得て、戦中派わだつみ世代など多くの人々に君が代に次ぐ国家のごとく唱和された」戦時中米軍で日本語通訳を務めたドナルド・キーン氏は、日本人捕虜の多くが万葉集を携帯していたことに驚いたと回想している。これは、明らかに安倍氏の元号の政治利用だろう。親近感はない。


2019年4月4日木曜日

元号フィーバーに浮かれてはいけない

新元号「令和」が、4月1日、政府から発表されました。マスコミ(TV、新聞)は大々的に取り上げています。しかし、元号というものは実生活では、大変不便なものです。私は、物事の年代を考える時は、西暦を使っており、多くの人もそうだろう。例えば台湾でしばしば使われる民国紀元がある。これは、中華民国が成立した1912年を紀元(元年)とする紀年法である。中華民国暦(ちゅうかみんこくれき)、略して民国ともいう。西暦(キリスト紀元)との差は1911年で、民国年に1911を加えると西暦年、西暦年から1911を減ずると民国年となる。西暦2019年は、中華民国(民国)108年である。台湾に旅行に行ったときは、WIFISIMカードを使う訳だが、電話会社に申し込むときに自分の生年月日をこの中華民国歴で記入される。外国人にはどうしても滑稽に映ってしまうのだ。これと同じ事が日本の元号にも言える。すでにパスポートは西暦を使っている。元号を使ったらいかにも不便。住民票や自動車免許証などの年号はいまだに元号使用だ。私にはどうしても滑稽に写ってしまう。もはや元号は、直接の生活に使うべきものでなく、文化財として取り扱うのが適当だ。