2019年2月25日月曜日

ドナルド・キーンさん死去

多くの日本国民から親しまれていた日本文学研究の権威のドナルド・キーンさんが、24日心不全で文京区の病院で死去した。キーンさんは、非常に気さくな方で、東京新聞の連載、「ドナルド・キーンの東京下町」は、当ブログでも取り上げたこともある。沖縄戦に通訳案内兵として従軍。日本兵に投降を呼びかけた。また、日本兵の自爆に大変な衝撃を受けたと言う。戦後は、京都大学に留学し、日本文学を多数翻訳。谷崎純一郎、川端康成、三島由紀夫、安部公房らとも交友があった。キーンさんは、高齢にも拘わらずまだまだ活躍すると思っていた。今回の件で、改めて生きとし生ける物の寿命を思い知らされた次第である。人の命は実にはかない。