作家の森村誠一さんが、24日亡くなった。ここ数年、老人性うつ病や、写真俳句の更新がなかったので心配していたが、とうとうこの日が来てしまった。先生は、84年だったか、中野区の市民法廷に出席するとの事で、中野区民センターに行ったが、多忙で出られなくなった残念な思い出がある。また、反権力、会社への反骨精神、自衛隊への嫌悪感などが小説からにじみ出ていて、高校生時代共感したし、なにしろそのエンターテイメント性に富んだ小説は、高校生の当時の私を夢中にした。結構文庫を揃えた記憶がある。「むごく静かに殺せ」が本棚に置いてあったのを気の小さい母親が見つけ、びっくりするやら、心配するやら?していたのは懐かしい思い出だ。81年には、悪魔の飽食を出版して、右翼団体から脅迫され、特定秘密保護法に反対して、声を挙げ続けた気骨のある方だった。心から尊敬できる父親のような人だった。ご冥福をお祈りいたします。